歌声と歌唱力だけで未来のスーパースターを発掘!
2010年にオランダで放送が始まってたちまち大ヒット。各国でフォーマット化され、世界180か国で放送されている音楽オーディション系リアリティショー。未来の人気歌手を発掘することを目的とした番組は従来も『アメリカン・アイドル』など多数あったが、当番組がユニークなのは参加者の外見・年齢・スター性が審査と全く関係がなく、参加者の歌声と歌唱力だけを審査対象にしていること。筋書き無しの激闘はドラマチックで熱い興奮と感動を呼ぶ。4チームに分かれて戦う出場者を指揮し、彼らにアドバイスをするコーチ陣はいずれも世界的人気歌手。今シーズンではニック・ジョナスがグウェン・ステファニーと入れ替わりでシーズン18以来の復帰! ケリー・クラークソン、ジョン・レジェンド、ブレイク・シェルトンらは引き続きコーチを務める。彼らの掛け合いも見もの。司会は引き続きカーソン・デイリー。
シーズン20 ルールおよびオンエア フォーマット
#1より
ブラインド・オーディション #1~6
※#7はThe Best of the Blind Audition
4人の審査員によるブラインド・オーディションで幕を開ける。出場者の自己紹介はなく、いきなり歌唱(視聴者には名前と曲名が字幕で表示される)。この時、審査員たちは参加者に対し背を向けた状態で座っており、ほかのオーディション番組のような、外見など人物の情報を把握せず、歌声だけで審査。そして、審査員自らがコーチをしたいと考えた場合、設置されているボタンを押すと椅子が回転し参加者と対面。またブロックという制度もあり、ほかの審査員から指名を阻止されることもある(ほかの審査員をブロックできるのは該当シーズンで1度きり)。対面時に参加者の外見などを知ることはできるが、詳細な情報が明らかとなるのは基本演奏後となる。そして各審査員がそれぞれ10人ずつ選んだ、合計40人が次なるステージに進む。
【出場者側のルール】
■与えられた持ち時間の間は自由に歌うことができる。その際、楽器を持ち込んでの弾き語りも可。
■誰からも指名がない場合そこで終了となるが、即退場ではなく、審査員と対面し自己紹介や感想などの談笑後、会場を去る。
■単独指名の場合、指名してくれた審査員にコーチをしてもらう。逆に複数指名となった場合、各審査員による売り込みが行われ、参加者側がコーチしてもらいたい審査員を選ぶことができる。
【審査員側のルール】
■演奏中にコーチを行うか否かを決めなくてはならない。
■指名は演奏時間内ならいつでもよいが、一度押したボタンはキャンセル不可。そのため、1人でも指名された瞬間に次のステージへの進出が確定する。
■指名できる人数はシーズンごとに決まっており、枠を使い切った場合、以降指名ができなくなる。最初から安易に押してしまうと、ほかの参加者を指名する枠が減ってしまうのは当然だが、使い切った後に登場した参加者を指名できなくなるというリスクも。そのため、ほかの審査員が指名していても押さなかったり観客に好評な参加者であっても押されないのはこのためでもある。
ケルシー・バレリーニ
バトルラウンド #8~10
挑戦者たちは各コーチの選んだ4チームに分かれる。各チームには有名アーティストがアドバイザー役で参加し、コーチとともに指導する。まず同じチーム内から2人をセレクトし、同じ歌で競わせるトーナメント方式のバトルラウンドがスタート。コーチに選ばれなかった挑戦者にはセーブやスティールによる救済措置がとられ、チームに戻ったり、ほかのチームに加わることも。次のラウンドに進めるのは各チーム内でトーナメントに勝った5人とスティールでほかチームから得た1人の各チーム6人、計24人とセーブされた4人を加えて28人。白熱したバトルが次々に展開される。
なお、バトルラウンドではケリーが体調不良で休むことに。代役としてケルシー・バレリーニがジャッジ。ケルシーはシーズン16でケリーのアドバイザーを務めたように公私ともに仲が良いことからピンチヒッターへ。
バトルラウンドでのケリーの代役
ケルシー・バレリーニ
1993年9月12日生まれ。アメリカのカントリーポップ歌手及びソングライター。2015年にスタジオデビュー作『The First Time』をリリース。『THE VOICE』 シーズン16でケリー・クラークソンのアドバイザーを務める。
ルイス・フォンシ
各チームのアドバイザー
Team Kelly … ルイス・フォンシ
Team John … ブランディ
Team Nick … ダレン・クリス
Team Blake … ダン+シェイ
#11より
ノックアウト #11~12
各コーチはチーム内から2人を選出。挑戦者は自分で選んだ曲を歌い、勝負の判定をコーチに委ねる。勝てばプレーオフに進出できるが、負けた場合でも、ほかのコーチがスティールを使
えば復活の可能性あり。
今シーズンのメガ・メンターはスヌープ・ドッグ。逸材が顔をそろえ、コーチたちはそれぞれ頭を悩ませる。1人の挑戦者をめぐり複数のコーチがスティールを押すというコーチ同士のバ
トルが繰り広げられることも。最後に各コーチがバトルラウンドでセーブした4名によるノックアウト戦も行われる。果たして激戦を勝ち抜いて次のラウンドへ進むのは誰か。
全チームのメガ・メンター
スヌープ・ドッグ
1971年10月20日、カリフォルニア州生まれのヒップホップシンガー。1992年にソロデビューシングル『Deep Cover』をリリース。2004年にリリースしたシングル『Drop It Like It's Hot』はBillboard Hot 100で自身初の1位。
#14より
トップ17パフォーマンス #14~15(結果発表)
※#13はThe Road to the Live Shows
計17組が歌声を披露。4つのチームから視聴者による投票数が最も多かった挑戦者1組と、コーチ陣が自身のチームから選ぶ1組の計8組がトップ9に進出。続いて、選ばれなかった挑戦者のうち各チームで得票数が多かった挑戦者4組が敗者復活を懸けてステージに挑む。そのワイルドカードから最後の1枠に収まるのは、視聴者投票で最多票を獲得した挑戦者となる。果たしてトップ9に残るのは誰か。
準決勝 #16~17(結果発表)&決勝 #18~19
視聴者投票やコーチ陣による争奪戦を経て勝ち抜いた9組が、決勝進出を懸けたステージに挑む。決勝に進めるのは、9組中5組のみ。過酷な戦いは佳境に入っていく。また、挑戦者たちが3人1組で披露するコラボステージでも、それぞれの個性が炸裂! 勝ち抜いた5組から栄冠とレコーディング契約を獲得するのは果たして誰か。必見のステージとなる。
シーズン20 ジャッジ&ボーカルコーチ
ケリー・クラークソン
1982年4月24日、テキサス州生まれ。『アメリカン・アイドル」の第1シーズンに出場。親しみやすい容姿とその歌声で人気を集め、初代王者に輝く。アメリカのみならず世界中で活躍するポップ・ロック・シンガー。2003年4月に発売されたデビュー・アルバム『サンクフル』は全米アルバムチャート初登場1位を獲得し、200万枚を超えるセールスを記録した。
ジョン・レジェンド
1978年12月28日、オハイオ州生まれ。第48回グラミー賞ではBEST R&B ALBUM、BEST MALE VOCAL PERFORMANCE、BEST NEW ARTISTの3部門を見事に受賞。2016年のハリウッド映画『ラ・ラ・ランド』に出演し、主人公セブの旧友キース役として共演するミュージシャンを演じた。
ニック・ジョナス
1992年9月16日、テキサス州生まれ。11歳の時にミュージカル『クリスマス・キャロル』のTiny Tim役に抜擢されたのを機に『美女と野獣』、『レ・ミゼラブル』など大作の舞台に立つ。2005年に兄弟のケビン、ジョーとともに『ジョナス・ブラザーズ』を結成。セカンド・アルバム『Jonas Brothers』はBillboard 200で初登場5位にランクイン。また、ディズニー・チャンネルのオーディションに受かり、DCOM『キャンプ・ロック』、『キャンプ・ロック2』に出演。私生活ではマイリ―・サイラスやセレーナ・ゴメスなどとの交際を経て2018年にプリヤンカー・チョープラーと結婚した。
ブレイク・シェルトン
1976年6月18日、オクラホマ州生まれ。アメリカのカントリーシンガーソングライター。2001年に『Austin』でデビュー。ビルボードのカントリー・チャートで5週連続1位を獲得。グラミー賞には3度ノミネートされている。本作『THE VOICE』のほか、『Nashville Star』や『Clash of the Choirs』という歌のオーディション番組の審査員としても知られている。私生活では2021年7月にグウェン・ステファニーと結婚した。
シーズン20 イチオシの挑戦者
#2より
Gean Garcia
19歳。女性の歌声と間違うほど、溶けるような癒されるハイトーンヴォイス。
音楽一家(父親はスペインの音楽家)で、6歳からギターを始める。
人柄も謙虚で誠実、何よりも歌の選曲がよい。
Ryleignとのバトルで負けてしまうが、ジョンがスティールする!
#3より
Ryleigh Modig
18歳、個性ありで、可愛らしい。自分の声をよく知っていて、選曲がいい。
バトルラウンドで、Geanと歌うアリアナの歌『pov』でのパフォーマンスがとても素敵。
Knockoutsで負けるが、スティールでジョンのチームに行くことに!
#1より
Victor Solomon
ブラインドオーディションで『GLORY』(コモン&ジョン・レジェンド)を、憧れの本人の前で歌い上げた若さと渋さを併せもったシンガー。その素顔は同年代の友人たちとキャンパスライフを謳歌する22歳の若者だが、ハスキーで歳を重ねた男性のような深みのある歌声には思わず聴きいってしまう魅力がある。
ジョンをはじめ審査員たちにも好評で、アドリブでジョンと一緒に彼の持ち歌である『OrdinaryPeople』を歌うシーンも。歓迎の歌に迎えられジョンチームになった彼が成長していく姿に注目!
#1より
Corey Ward
34歳。ドラマーだった父の影響で音楽の道へ。シーズン19ではブラインド・オーディションで敗退。その前回はオーディション当日にステージ4の癌で完治しないと宣告されている母親が合併症になってしまう辛い状況。母親が楽しみにしているこの番組で雄姿を見せるには残された時間がないという背水の陣で臨む今シーズン。歌い出しからすぐ同時にケリーとジョンが押して振り向いたように歌声に気持ちがのっていた。Teamケリーに入り、アドバイスを受けて勝ち進み、Knockoutsではケリー・クラークソンの『Already Gone』を熱唱。ケリーが感動して涙ぐむほどのエモーショナルな歌声は必見!